「おじちゃん、鈴と付き合ってます。

挨拶しなくて、すみません。」


「………」



お父さんも黙ってしまい、

重い空気が流れた。



「オレ、真剣に鈴のこと大事にしてます。

手を出してしまうのも、愛情表現の

一つと思ってます。

だから、認めてください。」




直の、真剣な顔でお父さんに話する姿を

見て、何とも言えない気持ちで直と

お父さんのことを、交互に見ていた。



「鈴は…どーなんだ?」



お父さんが、やっと口を開いた。



「鈴も…直が大好きなの!

直と、ずっと一緒にいたい。」


「わかった。けど、旅行行くなら

その前に、言いに来いよ」


「はい。すみません。」