「で?何があったの?」


「う……ん、…あのね、直が今日の夜…

部屋抜けて…デートしようって…」


「デート???」



私の言葉に、デカい声を出した

愛桜の口を、焦って塞ぐ…




「愛桜、声デカい!」


「ごめん…直くんに言われたの?」


「うん…」


「ついに、動き出したかー!

で、どー思った?」


「ついに?…え?、ドキドキした…」


「え??そーなの?」


「突然そんなこと言われたからだと思う

こないだ屋上で抱き締められたし…

今、意識しちゃってるの」


「ちょっと待って!

屋上でも抱き締められたの?

エレベーターじゃなくて?」


「両方…エレベーターは事故だけど

屋上では意図的に…?」


「そーなんだ…そりゃー意識するよね」


「うん…今までと全然違うし、

でも…私は淳が好きなのに…

ちょっと戸惑ってる…」



私が考え込んでると、愛桜が口を開いた



「そもそも、淳くんとは付き合ってるの?」


「それなのーーー。

淳…あんまり会えないし」



こないだも淳に聞きそびれた


私たちって、付き合ってるの?って…




しばらくして、パーキングに着いた