「ちょっ!!!直!」


「何?」


「ここ学校!すごい、見られてる〜」


「んなの関係ねぇーし。帰るぞ!」



注目されまくりなのを、全く気にしない

直に、手を引かれて、学校を出た。



それを、呆れた顔の愛桜と目を丸くした

大倉くんと昴くんが、見ていたらしい。




手をつないで、駅まで着くと

おいしいクレープの匂い。


「美味しそう〜」


「食ってく?」


「うん。やったぁ〜」



期間限定で駅前にクレープ屋さんが

出来ていたみたい!



「チョコバナナとイチゴチョコ

カスタード」


私の意見は聞かずに、すぐに頼んだ直。


「私が違う気分だったら、どーすんの?」


「それはない。前に違うの頼んだ時、

やっぱりヤダって、オレの奪ったじゃん

!」


「あははっ…覚えてたのね…」


「だから鈴には、違うの与えねー」




さすが、直…よく覚えてます。