「直!お前、いい加減にしろよ!」


淳もキレながら、ドアを開けた。


わかってはいたものの、淳はやっぱり

驚いた顔をしていた…。



「何だよー入ってくんなよ」



直は、ドアの方をチラッと見ると

不機嫌な顔をして、文句を言った。



私は、両手で顔を隠して

壁の方を急いで向いて

布団の中に隠れた…。



「盛ってんなよ!」



そう言い残して、淳はドアを閉めた。



「直〜。淳に見られたじゃん。

もう、顔見せらんない…」


「何だよ、まだ未練あんの?」



怒った顔の直に、思わず笑ってしまった。