「お父さん、宇宙ってどんなカタチをしているの?」



家についても、まさるの疑問は解消されず、お父さんに聞きました。



「宇宙のカタチ?まさるは面白いことを言うな」


豪快な笑い声を挙げるお父さんに、まさるは、内心馬鹿にされたような気持ちになりました。



そんなまさるを分かってか、お父さんはにっこり微笑みました。



「まさる、知ってるか?大昔の人は、地球が丸いってことを知らなかったんだ」



「そうなの?」



「色んな説があるんだけどな?例えばこんなのがある」



近くにあった広告の裏の白い紙に、マジックで絵をかき出しました。



まさるもいつの間にか食い入るように見つめます。