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「そして二人は結婚し、子供にも恵まれ、幸せに……って、寝ちゃったかな?」
息子の顔を見ると、とても幸せそうな顔をして寝ている。
………………
「…イル?」
名前を呼ぶと、むにゃむにゃと口を動かした。
「ふふっ。かわいい寝顔」
そっと額にキスをする。
“いい夢が見られますように”
頭を撫でると、綺麗な銀色の髪が
月の光にあたって、より綺麗さを増す。
見れば見るほど、あの時のイルにそっくりだ。
(驚いてDNA鑑定もしちゃったくらい)
イルが、私に会いに来てくれたのかな。
なんて、勝手に思ってしまう。
「…おかえり」
小さな呟きは、広い部屋に溶けていった。