たとえ僕が消えても。




「笑ってください。あなたには笑顔がお似合いです」


イル王子の言葉に、フローラは涙を拭って微笑みました。




「フローラ姫、愛しています」

「私もです、イル王子…」




二人は最後の口付けをしました。



フローラが目を開けると、イル王子は光となって消えてしまいました。




「…ック…」


広い部屋に響くのは、フローラの小さな泣き声だけでした。