たとえ僕が消えても。




「フローラ姫。短い間でしたが、私は幸せでした。ありがとう」


イル王子は悲しい顔を見せません。


「イル王子…私はあなたにたくさんの幸せをもらいました。閉ざしていた心に、あなたが光をくれたのです。本当にありがとう」


フローラは涙を堪えながら、必死でイル王子に伝えました。