気持ちを伝えた後、

しばらく彼は黙った。


その沈黙が重かった。


もしかしたら断られる?


そんな予想を抱くのには十分な時間があるほど、黙っていた。


怖くて目をつむった、そして足が震えた。



だけど、





「……はい。

……よろしく、お願いします」





目を開け目の前を見ると、


そこには真っ赤な顔の彼がいた。




「……本当?」



私が聞くと、彼はうなづいた。



「……俺、実はお前と過ごす時間結構気に入っててさ。


ぶっちゃけ部活とかやってばっかで、付き合うとかよくわかんないし、


もしかしたら嫌な気持ちにさせちゃうこともあるってことも考えて悩んだけど、


でも、こんな俺で良かったら付き合おう。


……俺も、好き、だから」





彼も、ふたりで過ごす時間を気に入ってくれてた。

少し沈黙があったのも、真面目な彼らしく、私のことしっかり考えてくれたんだね。


……どうしよう、すごい嬉しい。


気持ち伝えて、やっぱりよかった!


彼と目があった。

ふたりとも笑った。

優しい空気が流れてた。


--さよなら、私の片想い。



そして、こんにちは、彼との両想い。






END.