「あ、あの。レーちゃんなら、生徒会室だと思いますー。」 ハルくんが思い出したようにいつもより真面目な声で返した。 「へー、そっか。」 理事長はハルくんの答えを聞いた途端、目に怒りが宿った。 「本当馬鹿だよね。麗華の考えが分かんないよ。こんな餓鬼、早く退学にすればいいのに。」 怒りを含んだ言葉と瞳にゾッとする。 「ユズだけを責めないで下さいよ〜。麗華も弁解しなかったのも悪いと思いますけど〜。」