「…レイちゃん…は?」 そう聞くとハッと乾いた笑い声が響いた。 「何?自分達が麗華の話も聞かなかった癖に今頃心配?」 バカにしたように紡がれる言葉はどれも正しくて苦しくなる。 「え?"麗華"?」 でも、皆は理事長のレイちゃんの呼び方が気になったようで聞き返した。 「ああ、うん。まあ、あの子は俺の、俺らの大切な子なんだよね。」 そう言って、さっきたもは違い優しく笑った。