「…で、でも!レイちゃんは知らないって…。」 「そうだね。だったら、資料はどこに消えたの?」 それを言われると何も言えない。 「麗華ちゃんはすごく人の気配に敏感 でしょ。例えば、今だって俺が居たの気づいてたね。そんな人が誰かが入ってきたのを気づかないわけないよ。」 そうなの? そういう思いを込めてレイちゃんを見ると、さっきみたいな表情はなくて 「何のために?」 ただ、淡々とアオイくんに問い掛けていた。