貴方に夢を。私に心を。


「…で、でも!レイちゃんは知らないって…。」



「そうだね。だったら、資料はどこに消えたの?」



それを言われると何も言えない。



「麗華ちゃんはすごく人の気配に敏感
でしょ。例えば、今だって俺が居たの気づいてたね。そんな人が誰かが入ってきたのを気づかないわけないよ。」



そうなの?



そういう思いを込めてレイちゃんを見ると、さっきみたいな表情はなくて



「何のために?」



ただ、淡々とアオイくんに問い掛けていた。