「………な…い…?」 そこにあったはずの資料が消えていた。 終わったものもこれからやるものも全部全部。 何で? 「ああ、疲れた。」 「学校広過ぎだよぉ。」 「これから、また資料と格闘だっつーの!」 皆の足音と声。 「あ!柚ちゃん!中入んないのぉ?」 ハルくんが走って私に飛び付くけど、次の瞬間ピタッと止まった。 「…なくなってる?」 「何がだよ〜。」 ユキトくんもダルダルとこちらに歩いてくる。