貴方に夢を。私に心を。


「………な…い…?」



そこにあったはずの資料が消えていた。



終わったものもこれからやるものも全部全部。



何で?



「ああ、疲れた。」



「学校広過ぎだよぉ。」



「これから、また資料と格闘だっつーの!」



皆の足音と声。




「あ!柚ちゃん!中入んないのぉ?」



ハルくんが走って私に飛び付くけど、次の瞬間ピタッと止まった。



「…なくなってる?」



「何がだよ〜。」



ユキトくんもダルダルとこちらに歩いてくる。