こうして、僕らは偽りの“仲間”になった。 心の奥に本心を隠して。 きっと、彼女は知っていた。 僕らの本音を。 だから、保険として君も僕らと同じ態度をとったんでしょ? いつか、僕らが罪悪感を持つことが無いように。 優しい君は僕らと距離を置いた。 自分のために。 僕らのために。 偽りの“仲間”は本物の“仲間”とは違う。 この日、口にした「信じてる」は滑稽なくらい冷たい音がした。