貴方に夢を。私に心を。


こうして、僕らは偽りの“仲間”になった。



心の奥に本心を隠して。




きっと、彼女は知っていた。



僕らの本音を。



だから、保険として君も僕らと同じ態度をとったんでしょ?



いつか、僕らが罪悪感を持つことが無いように。



優しい君は僕らと距離を置いた。



自分のために。



僕らのために。



偽りの“仲間”は本物の“仲間”とは違う。



この日、口にした「信じてる」は滑稽なくらい冷たい音がした。