少し瞳をウルウルさせてこちらを見ている。 いや、正しくはレーちゃんを。 「レ、レイちゃん。」 「ん?なあに?」 ニッコリと優しく聞くレイちゃん。 何を聞かれるか、わかっているみたいに見えた。 「なんで、」 なんか、悪い事でもしたのかな? やっぱり、嫌な子? 「なんで、こんな美味しーのぉー!?」 はっ? その手を見るとそこには、紅茶のカップが。 カタカタと手が震えている。