貴方に夢を。私に心を。


「…なぁーに?」



「そんな身構えなくて大丈夫よ。」



その言葉で自然と肩の力が抜ける。



「私はどこのお嬢さんだと思う?」



…いきなり?



えーと、と考えていると答えが出た。



正しくは真正面のアオくんから。



「Wonderlandでしょ?」



「正解。つまらないわね。もう少し悩んだら?」



「有栖川って苗字でご令嬢っていったらそれしかないでしょ?」