貴方に夢を。私に心を。


「じゃあ、次はお前なー。」



神田 雪夜は隣の男に流し目を送る。



すると、その男はチッと舌打ちをして不機嫌そうに口を開いた。



「成宮 雷翔ーナルミヤ ライトー。高2。好きなものはダルダルすること。」



めんどくさそーに首の後ろを掻く姿。



確かにダルダルしてる。



高身長に浅黒い肌。



髪は黒なのに、瞳は灰色。



切れ長の目と整った顔立ち。



狼みたいね。



態度は悪いけど、モテるんだろうなと思った。