貴方に夢を。私に心を。


「私は良いけど、貴方、柚にもそれを聞かせるつもり?」



冷ややかな目でたずねる。



そう言えば、「あー。」という顔をしてから降参のポーズをとった。



「なるほどね。わかったよ。」



そんな風に言うこの人はどんな仕草も色気がすごい。




明るい茶色の少し長めの髪。



肌は白くて背は高い。



色気のある唇に髪と似た茶色の瞳。



この男は、色気で出来ているんじゃないかしら?と馬鹿なことを思った。