貴方に夢を。私に心を。


「お前、何で勝手に入ってる?」



一瞬で空気が凍り付く。



私に気づいてないのか柚に問い掛けている。



「そんなに退学になりたいのか?」



これが柚が言ってた冷たい幸平か…。



初めて見たわ。



「おい、お前も何で座ってる?いい度胸してるな。」



私に気づいたらしくこっちに近づいてきた。



「ええ。いい度胸してるでしょう?」



だから、私はソファから乗り出して微笑む。



すると幸平ははあ。と息を吐き出した。