貴方に夢を。私に心を。



ニコッと微笑む。



そして、ガシッと柚の腕を掴んだ。



「走るわよ。」



私は運動が得意な方。



大群をまくくらいなら出来るはず。



……………めんどくさいけど。



「え?ど、どうして走るの⁉︎な、なんで⁉︎」



「もう少しだから、話は後。」



そこを左に曲がれば…。



チラッと後ろを振り返れば、必死に追いかけてくる生徒達。



でも、ココに生徒はあまりはいれないはず。



ーバタンッ!



急いでドアを開け、勢い良く閉めた。



そこでやっと息を吐き出した。



「はあ。」