貴方に夢を。私に心を。


「明日は授業がない。代わりに朝9時から12時まで“人気投票”がある。投票用紙は教卓に置いとくから勝手に持ってけ。じゃ、解散!また明日な‼︎」



一気に言ってササァー、と立ち去っていった先生。



途端にざわつき出す教室。



私も、レイちゃんとおしゃべりしようと後ろを振り返った。



そこには、不思議そうに目をパチクリとするレイちゃんの顔。



「ねえ、柚。ひとつ聞いてもいいかしら?」



「うん、なぁに?」



私が答えられる事だったらお安い御用!



「“人気投票”って何?」



…………。



ん?何言ってるの?