〜麗歌side〜

ガラッとドアを開けると集まる視線。



ああ、ほんと最悪。



「あ、あの子…」



「近くで見るとかなりヤバイな。」



「レベル高過ぎ。」



チラチラ見てくる視線とコソコソと聞こえる話声。



だから、やりたくなかったのよ。




「満点合格の天才、今年のトップか。」



新入生代表なんて。



なんで幸平は直前まで教えなかったの?



そうじゃなかったら断る事も出来たのに。