「また、遊びにおいでよ。勝手に入っていいから。」 やっぱり幸平と洋平って、兄弟なのね。 まったく似てないと思ってたわ。 「そんな事言ったら毎日来ちゃうわよ?」 クスクス笑えば、幸平も笑う。 ふわっと桜の花びらみたいに。 「うん。別に構わないよ。」 幸平と洋平は優しさの色が似てるんだ。 「そう…ありがとう。」 フッと笑い返せばヒラヒラと手を振ってくれる。 「じゃあ、バイバイ。次、会う機会があったら先生と生徒かもね。」 そう言って、部屋を出た。