貴方に夢を。私に心を。


でも、顔を上げた2人組はすぐに顔が赤く染まった。



え?何故?



私もゆっくりと後ろを振り返るとそこにいたのは。



「その子の手、離してあげてくれない?」



まるで女神様の様に美しい女性だった。



「綺麗…」



思わず、呟いてしまうくらい。



パッと離れる私を掴んでいた手。



そちらを見れば、真っ赤な顔で慌てている男の人。



「は、はい!すみませんでした‼︎」



勢い良くペコッと頭を下げた。