貴方に夢を。私に心を。


結局、その日はすぐに家に帰った。



私のお母さんとお父さんは、共働き。



弟はいるけど、寮に住んでて家にはいない。



だから、一人ぼっちでただただ、ぼーとしていた。



泣きたいくらい悲しいはずなのに、涙は出なくて。



ずっと、窓から見える茜との思い出が詰まった海を見てた。



「…………あか…ね……。」



ポツリ、呟くけど返ってくる言葉はない。


それが自分にはお似合いな気がして、笑った。