「柚のことは、好きだよ?」 その言葉に顔を上げる。 近くには、茜の顔。 ふわりと頭に乗る手は優しい。 嬉しかった。 ウソだったってことでしょ? でも 「バカみたいに人を信じて疑わないところ。」 すぐに期待は、弾け飛ぶ。 シャボン玉みたいにパチンッと。 いつもみたいに“バイバイ”と手を振って去っていく茜。 その声が何故か耳に残った……。