貴方に夢を。私に心を。


「柚のことは、好きだよ?」



その言葉に顔を上げる。



近くには、茜の顔。



ふわりと頭に乗る手は優しい。



嬉しかった。



ウソだったってことでしょ?



でも



「バカみたいに人を信じて疑わないところ。」



すぐに期待は、弾け飛ぶ。



シャボン玉みたいにパチンッと。



いつもみたいに“バイバイ”と手を振って去っていく茜。



その声が何故か耳に残った……。