茜には、 茜にだけは、 「……しんぱ、い…かけ…たくなかっ……たん、だ…。」 蹴られたところが声を発するだけでズキズキと痛む。 思わず、苦痛で顔を歪めた。 そんな私をふわり、茜は優しく抱きしめた。 「本当に柚はバカだなあ…。言ってくれない方が心配するに決まってるじゃん。」 耳元で聞こえる声は優しい響きを持っていて。 どうしようもない程、安心した。