貴方に夢を。私に心を。


茜には、



茜にだけは、



「……しんぱ、い…かけ…たくなかっ……たん、だ…。」



蹴られたところが声を発するだけでズキズキと痛む。



思わず、苦痛で顔を歪めた。



そんな私をふわり、茜は優しく抱きしめた。



「本当に柚はバカだなあ…。言ってくれない方が心配するに決まってるじゃん。」



耳元で聞こえる声は優しい響きを持っていて。



どうしようもない程、安心した。