貴方に夢を。私に心を。


「へえ〜、すげえじゃねぇの〜。」



雪夜は感心したように呟く。



「富田コーポレーションだったら、おかしくないと思うけど?」



葵は雪夜のつぶやきに冷静にかえす。



「………寝よ。」



これからの予定をぼやく啓。



これだけでも、個性って出るものよね……。



「はい。」



急に幸平から1つの封筒を渡される。



「これは?」



「部屋の鍵。もちろん、このホテルで1番の部屋だから。」



ニッコリ笑って、教えてくれた。