貴方に夢を。私に心を。


「しっかり、実例を出さないと。最悪、路頭に迷うだけだからってね。」



隣に座る柚はガタガタと震えだした。



可哀想に………。



幸平を見れば、さっきのはあえて言った言葉だったらしい。




悪戯が成功した子供のような顔をしていた。




数十分後、私達を乗せたリムジンは目的地に到着した。



降りての第一声は



「「おぉー!」」



柚と春の叫び声。



「でかっ!」



雷翔はなんだか驚いている。