「分かってるわよ、そんなこと。でも、顔認証とドアノブの指紋認証で誰か分かるはずよ。」 驚いた顔で固まる洋平。 あら、イケメンなのにもったいない…。 ーカシャッ 一応写真を撮っておこう。 「おいおい〜。な〜に、サラッと写真撮ってんだよ〜。ってか、指紋認証気づいてたのかよ〜」 復活したと思ったら、緩々ペラペラと喋り出した。 正直言ってどうでもいい。 「洋平…黙って。」 「ハイハイ、分かったよ〜、お嬢さん。」