貴方に夢を。私に心を。

〜麗歌side〜

扉の近くにあるカメラに顔を向ける。




ー……ガチャ




しばらくすると扉が開く音が聞こえた。




何もせず、ゆっくりと扉を押す。




「お前な〜、ノック位しろよ〜。」




洋平が呆れた顔でこっちを見ている。




その顔に思わず笑みがこぼれた。




「そんなの必要ないでしょう?」



「はぁ〜⁉︎必要に決まってるだろ〜!俺は、仮にも社長だぞ!」




あ、少し緩さが崩れた。




でも、私はそんなメンドくさいことはしない。