貴方に夢を。私に心を。


その声に皆がこちらを振り向いた。



皆は私を瞳に捉えるとみるみる目を見開く。



「お、おま!いつからいたんだよ!」



「いつってさっきよ。」



「えー!どこからぁ⁉︎」



「ドアから。」



「全然、気づかなかったぞ〜。」



「そうなの?」



まさか、気づかなかったなんて……。



ああ、そんなことよりも。



「何で掴んでるの?」



私に関係ないはずでしょう?