「そう…。ここは理事長室の仮眠部屋。昨日、親睦会の書類を出しに来てそのまま倒れたんだよ。」 幸平が少し責めるような目でこちらを見る。 「…過労だよ。あんな量の仕事、一人で片付けたから。」 私はそれに曖昧に笑う。 「ごめんなさい。心配かけたかしら?」 そして、酷いことを聞くのだから本当に私は最低。 「ああ、心配…したよ…。」 「ありがとう。」 優しい。 優しすぎる。