貴方に夢を。私に心を。

〜麗華side〜

目を開くと



「おはよう。」



優しく微笑む幸平が顔を覗き込んでいた。



「……おはよう。」



結構、近くにいたからか驚いて返事が遅れてしまった。



それに気づいたらしく、幸平がクスッと笑った。



「ここは?」



周りを見渡せば見覚えのない部屋。



私はその部屋のベッドで寝てたらしい。



「あれ?覚えてない?」



少し考えていたが思い出せなくて緩々と首を横に振った。