貴方に夢を。私に心を。


「君達を退学にしないでほしいって言ったのも麗華なんだよ。自分が全部やったからいいでしょって。」



ヒョイとレイちゃんをお姫様抱っこして、さっきレイちゃんが出てきた扉に向かって行く。



扉が閉まる直前、



「もう、帰っていいよ。居られると俺、ムカつくから。」



それだけ言い残して、扉の奥に消えた。



どうしていいのかわからなくて、静かに理事長室を出る。



後ろから彼らも着いて来ているらしく後から扉が閉まる音がした。