貴方に夢を。私に心を。


それを聞いたライトくんもひったくるように資料を手に取るとすごい勢いで目を通していく。



そして、力なく手を落とした。



彼らは皆、ユラユラと後悔と不安を瞳に浮かべていていた。



そこに…



ーガチャ…。



レイちゃんが現れた。



理事長室の中にある部屋からそっと出てくる。



「…コーヘー…。」



そしてどこか舌足らずに理事長を呼んだ。



どうやら私達は目に入っていないようでフラフラと理事長に近づく。