貴方に夢を。私に心を。


呆然と立ち尽くしていると扉の開く音が耳に届いた。



「「「「「失礼します。」」」」」



綺麗に揃う声。



あの5人も来たらしい。



「ああ、やっと来たの?面倒だから君から説明してあげて。」



そう言って、私を見てくる。



頼んでるように聞こえるけど、私にやれって言っているんだろうな。



深呼吸して、彼らを視界に入れる。



でも、すぐに視線を逸らした。



このままだと皆に怒りをぶつけてしまいそうで。



自分が信じなかったのを棚に上げて…。