「あかりー?伊藤君?入るよ?ご家族連れてきました。」 ガチャッ そこには誰もいなかった。 静かに咲く季節の花が揺れて。 今はひまわりだ。 それだけ。 「……あかり?伊藤君?」 「おい。あかりは何処へ行ったんだ?」 あかりのお父さんが心配そうに聞いた。 雛は顔を横に降るしかない。 「………お姉ちゃんなら、王子様に連れて行かれたよ。」 あかりの妹の花が言った。