「じゃあ、今度でいっか。」 そういうと、佐々木学は新井先生に「俺の席どこっすか?」と聞いて、 本当の準備されてた席に着いた。 なんなんだあいつ。 あの時のナンパ野郎が現れるとは思ってなかったけど。 あれは確実にアタイに好意を抱いてる。 わからないわけが無い。 中学生の時にこれでもかって位の経験があったんだから。 「…学と名前が同じっていうのも厄介だ。」 ボソッと言ったつもりだったのに、 学に聞こえてたらしい。 「……な。まさか同じ名前とは…しかも漢字も同じって最悪だろ。」