あれ? 俺たちって迷子だよね? 「学?どうしたの?早く戻ろうよ。」 田中が見てくる。 やめてくれ。 その、全てを俺に任せた感じの信頼し切った感じの顔を。 俺は何も知らない。 何も知らないんだ。 そう。 「田中、俺たち、迷子だ。」 そういった瞬間。 田中の顔から血が引いた。 「………え?」 「もう一度だけ言う。俺たち、迷子だ。」 残酷なくらい。俺の言葉は自然の中へ消えていった。