『誰見てたの?』 『べ、別に…グラウンド見たら永倉が教師頑張ってたから…』 『ふぅーん…』 『な、何だ?』 『何も?』 総司は私から離れ、 ベンチに座った。 『おいで?』 膝をポンポンとして両手を広げた。 私は視線を逸らしながら ちょこちょこと近付いた。 総司の膝に座ると腰をグッと 引き寄せられた。 『………っ…』 顔が近い。 『こころ、僕以外の人にそんな顔見せちゃだめだよ?』 『……は?…んぅ…』 聞く前に唇を奪われた。