「キィィィン!」
鋭い金属音が会場内に響いた。にわかに歓声が沸き起こる。
「やっぱり、俺がいねーとダメだな、お前は。」
翔が、攻撃を止めたのだった。
「数こそ力!」
もう一人の攻撃メンバーが翔の方に突撃しようとするが、翔はそれも防いだ。
「おいおい、俺らはそんなに弱くねーぞ?どうせなら、三人とも攻撃メンバーで来いよ。」
ニ対一でも余裕らしい。翔は攻撃をあしらいながら、私を守っていた。
試合の結果は、明らかだった。
「終わりだな、お前らも。」
「生意気な…。」
圧勝だった。…私は、守られていただけだけど。