一回戦当日。
大勢の人が集まり、地方のローカルTVながら中継までされている。
「竜崎先輩、応援に来てくれたんですか!?」
「うん。」
楽しげに談笑するメンバー達。その中で、私はまだ不安を抱えていた。
「試合相手は去年一回戦敗退の学園だ。気を抜くなとは言わねーけど、ビビりすぎんじゃねーぞ。」
「はい、桜ヶ城先輩。」
「聞いてんのか、結乃?」
「え、あ、うん…。」
「結乃以外は大丈夫、と…。」
「な…私だって大丈夫だって!」
「その意気!行くぜ!」