二人は、先輩の部屋で待ってくれていた。私は改めて、二人にも言った。
「トリスト…爽汰先輩の分も頑張ります。」
「了解!」
「当然ですよね、先輩。」
「そうだよな、結乃にしては珍しく、ない頭使ってさ。」
「はいはい、悪かったわね。」
「でも、嬉しかったよ、結乃ちゃん。そこまで考えてくれるなんて。でも、僕の分も頑張ってくれた方が、もっと嬉しいから。」
「…はいっ!」
「もし腑抜けたらすぐ交代だからな?気を抜くんじゃねーぞ?」
そう言う翔の顔は、とても嬉しそうだった。