私は翔を探しに、教室に行った。そこには目を腫らせた翔がいた…。
「…何だよ。一人にさせろよ…。」
私は翔を抱きしめた。何を言えばいいのかも分からず、ただ泣いている翔を何とかしたくて。
翔は驚いて体を強張らせたが、抵抗せずに受け入れてくれた。
「…結乃だってあんなに頑張ったのに、何でそうやってあっさり諦めるんだよ…。お前はもっと…自分の努力を評価しろっつーの!」
翔は、私のために泣いてくれている…改めてそう感じた。
「お前は後ろ向きだから、全部インファントムのおかげだって思ってるらしいけど、俺は結乃が頑張ってるの見たからな。結乃と一緒に頑張れて…楽しかったんだからな。」