「…この人が?」
「変わり者だし研究漬けで授業もろくに受けてねーけど、本物の天才なんだよ、兄貴は。」
「説明サンキュー、桜ヶ城。」
「で、その特別マネージャーがどうかしたんですか?」
「おっと、忘れるところだった。近々トリスト一回戦だろ?そのための魔力検査をしないとな。その結果で、メンバー決めをするんだ。」
部屋を移動した。
「あの…この部屋って?」
その部屋は、一見するとただの理科室。だが…理科室なら別にあるのだ。
「見りゃ分かるだろ?俺の部屋だよ。」
「先輩の…部屋…?」
私は、心の中で「さすが天才」と言うしかなかった。