数日後の放課後。いつものように練習をしていると、見慣れない人影が現れた。
「お、結乃じゃん。ここ数日会ってなかったけど、元気にしてるか?」
「あ、元気ですよ…って新先輩、ここはトリストメンバー以外立ち入り禁止ですよ?」
「俺は別にいいんだよ。特別マネージャーだから。」
「特別マネージャー?」
「やっぱり知り合いだったのか、結乃と兄貴って。」
「うん。まあね…って、兄貴?」
「別にいいだろ?兄貴って呼ばせても。」
そう言うと新先輩は翔の肩に手を置いた。すると、翔がビクッと肩を震わせた。あの翔が緊張している…。
「兄貴は、まだ高三ながら魔法研究についての世界的な研究成果を上げた天才なんだ。」