「俺は…普通の人間になりたい!」
その目には、涙が溜まっていた。
「普通の人間になって、普通の事をしたい…!楽しい学園生活を送りたい…!」
「分かったにゃ、凰。絶対、この文献を解読してやるにゃ。」
「私も、どんな事でも協力する!」
…もう、あんな涙は見たくない。もう絶対、泣かせない。
そんな強い思いが、知らない間に私の中に芽生えていた。
「…そのためにも、まずはトリストで勝たないとね。」
「…はい!」
私も宇佐木くんも、そしてシーも、固く心に誓っていた。