タッチで恋愛!魔法大会トリスト

「…はい?」
「これは、単純に言うと魔力を吸い取るギプスで…。」
「先輩の事、フラグクラッシャーって呼んでもいいですか…?」
「お、強そうじゃん、それ。」
「はぁ…。」
私の口から、いつもの数倍大きなため息が出た。
「それにしても、そういうネタ好きですよね、先輩は…。」
「好きってわけじゃないんだが、まぁ、とにかくこれ、結乃に…。」
「…嫌な予感しかしないんですけど…。」
「トリストボールが投げられるようになるんだ、これがあれば。」
「トリストにボールのボの字も出てきませんから!お断りします!」
「おいおい、イケメン教師のお願いって、たやすく受け入れてもらえるんじゃないのか?お前の部屋にあった少女マンガに書いてたぞ?」
「…自分で言ってて空しくないですか?とにかく、お断りします。大切な事なので、二回言いました。」