「お邪魔しまーす。」
新先輩、もとい新先生は、私の家に来ては魔法を教えていく。それも、毎週。
「昨日はどこまで進んだっけな…確か、基礎錬金だったっけか…。」
こんな人が私にものを教える、それも私の最大の苦手分野である魔法をなんて、到底できやしないと思っていたが、やっぱり新先輩は天才だ。先輩の教え方は、私にもよく分かる。…失礼だけど、ちょっと意外…。
「インファントムってのは特別な能力だけど、だからって他も高いって事じゃないんだよな…。特別な分、他がアレなんだと言えば納得できない事はないけどな。」
「もはや何とも思いませんけど、酷いです、先輩…。」
「正直者って言ってくれないか、そこは?」
「…でも、私の能力については私よりも十分詳しいし、そこは信頼してますよ、先輩の事。」
「結乃…。」
先輩の目が、少しだけ揺れた気がした。確かに、こんな事言った事ないし…。
新先輩、もとい新先生は、私の家に来ては魔法を教えていく。それも、毎週。
「昨日はどこまで進んだっけな…確か、基礎錬金だったっけか…。」
こんな人が私にものを教える、それも私の最大の苦手分野である魔法をなんて、到底できやしないと思っていたが、やっぱり新先輩は天才だ。先輩の教え方は、私にもよく分かる。…失礼だけど、ちょっと意外…。
「インファントムってのは特別な能力だけど、だからって他も高いって事じゃないんだよな…。特別な分、他がアレなんだと言えば納得できない事はないけどな。」
「もはや何とも思いませんけど、酷いです、先輩…。」
「正直者って言ってくれないか、そこは?」
「…でも、私の能力については私よりも十分詳しいし、そこは信頼してますよ、先輩の事。」
「結乃…。」
先輩の目が、少しだけ揺れた気がした。確かに、こんな事言った事ないし…。



